「ダージリンファーストフラッシュを楽しみましょう」を振り返って
今回のT会のテーマは春の風物詩「ダージリンファーストフラッシュ」。ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
今年入荷した「キャッスルトン茶園」「プッタボン茶園」の2つを深く掘り下げて味わっていただきたく、3つのテイスティングを行ないました。
1.茶園別テイスティング
2019年のファーストフラッシュをテイスティングカップを使用するなどして徹底比較。100℃4分で抽出しました。2煎目は湯量を減らして4分抽出して比較しました。
2.抽出温度別テイスティング
日本茶を入れる際に使用する湯冷ましに一度湯を入れてから、温度を下げて抽出する方法と、100℃で抽出する2方法を比較しました。温度を下げることによって、タンニンの味を弱めて、アミノ酸を抽出し甘味を出すようなお茶の淹れ方となります。
3.収穫年度別テイスティング
偶然にも2018年2019年と2年連続入荷したキャッスルトン。2つの年度のものを比較することで
キャッスルトンらしさを知る手掛かりになるのではないかと実験を行ないました。抽出は参加者の方に実習としてお願いしました。収穫のエリア、時期の違いもあるとしても、キャッスルトンの味を感じることができました。投票アンケートを取ったところ、2018年のほうが人気が高かったことも印象的でした。
最後に、「茶殻をも無駄にせず活用しよう」ということで、お茶をバターで炒めてからごはんと炒め合わせる簡単な「茶チャーハン」をご紹介しました。デモンストレーションでお作りしたものを皆様に試食していただきました。茶殻は1煎目を抽出したあとのものであえて絞ったりせず、茶汁も炒めながらご飯にふくめるようにして作りました。炒めている間も美味しいお茶の香りが立ちのぼりました。
お待ちかねのティータイムは、サクホロっとした「お米の和風クッキー」、紅茶はプッタボン茶園のファーストフラッシュ。150年の歴史ある華やかな香りを放つプッタボンの味を楽しんで頂きました。
参加者の方からの嬉しい一言。「お部屋の外から入ってくると、新茶の香りが立ちのぼっていますよ」
年一度の新鮮なお茶の香りをこの短い時間で皆さんと共有できたことの喜びは、何にも代えがたい嬉しさでした。
飲み比べられた茶園は2つでしたが、様々な淹れ方の違いや年度を違えての比較をして、改めてお茶の面白さに触れられる時間となっていただけたなら嬉しいことです。